ギンヤンマの夢


ギンヤンマのカップルたち2013年8月26日(月)材木公民館裏の十間堀川にて

雨も上がってイイ天気である。
春には川掃除できれいだった駐車場のそばの十間堀川も草が生い茂っている。
習性というものだろう、時々その川を覗く。
水草などで狭い川がさらに狭くなったようだが、水面は揺らぎまぶしいぐらいに
陽光を反射している。
いた!ギンヤンマの雄が北から南に流れる川の上を行ったり来たりのホバーリング。
この領域には一匹が限度だろう。
その時、川辺の水草からギンヤンマの対のカップルがザーッと飛び立った。
後ろに連なるメスの油色の羽が少年の日をよみがえらせる。
カップルは再び水草に着地、産卵をはじめる。
今年は、まだギンヤンマを手にしていない。
急いで家に戻りK氏からプレゼントしてもらったゼンマイのつなぎ補虫網を最大3メートルに伸ばし
川に戻るが、ギンちゃんカップルはいない。
目を凝らし探すと日陰になった水草の上にいた。
なにっ!!よく見ると他にも2組、3組のカップルが10センチ間隔で産卵しているではないか。
こんなことありなの?
産卵にテリトリーはにようだ。
うまくいけば6匹を一網打尽だ。少年の日の興奮が今なお健在。
補虫網を出すが、後20センチが足りない。
岸まで水が増水し、おまけにフェンスがあり、近づけない。
竿をつぎ足す方法もあるが、止めた。
再び家に戻り今度はカメラである。
しかし、スコープの倍率が低く接写できない。
こうなると一点接写の望遠レンズが欲しくなる。
雄は雌の頭部をクリップ式の尻尾でがっちりはさみ、安全を確保し、愛妻(?)の産卵を促す。
雌は同じ場所でも尻尾を深く浅く、左右前後と徹底して至る所に産卵する。
いったい、どれくらいの卵を産むのであろうか。
雄の腰の鮮やかな水色、そしてメスの油色の羽と太い小豆色の産卵尻尾がたまらない。
少年の日の未来の色だ。
他のトンボにはない格別な動物的な感触がまだピュアに五感をパニくる。
複眼とはいうけれど、頭上の敵機には弱い。
届かぬ網が空を切っても気づかない。
ドラゴンフライ・Silver dragonfly。



トンボの大将、子供たちのあこがれギンヤンマ。このトンボを捕りたくて少年たちは田んぼ、クリークを走った。



ギンヤンマ ♂



ギンヤンマ ♀




ギンヤンマ ♀(東与賀干潟公園)




やーも ほっ




















20037/15  採集